夢の漢字検定1級合格!


漢字検定との出会いは中学生の頃でした。

当時はそれほど漢字に興味があったわけではなく、通っていた中学校がたまたま漢字検定に力を入れており、検定日にはその中学校で受験ができるという手軽さから挑戦するようになりました。
勉強はあまり得意ではない自分でしたが、ひたすら暗記するという地道な作業が合っていたのか漢字検定は途中でつまずくこともなく、サクサクと合格していきました。

中学を卒業するころには準2級まで合格し、高校を卒業したあと2級を取得しました。

通常、漢字検定は2級まで合格していれば日常で使用する常用漢字をすべて覚えたという証になるため、そこでやめてしまう人が大半です。
そこから先は学校でも習わないような漢字ばかりで日常で使う機会すらありません。

しかし、中学生のころから漢字検定を受けていた私は、自然と1級まで合格したいと思うようになっていました。
なにより、ここまであまり苦労せずに合格できた漢字検定を少しなめてかかっていた部分がありました。
1級が確かに難しいことはわかっていましたが、少し勉強すればできるだろうと考えていたのです。

軽い気持ちで参考書を開き、練習問題を見た私は目を疑いました。
出題されている問題が、1問も分からなかったからです。
長い間漢字に親しんできた私ですから、漢字の知識には多少自信がありました。
それでも参考書に書いてある漢字は、まるで違う国の言語のように、見たことのないものばかりでした。
井の中の蛙とはまさに私のことであり、とんでもないことに足を突っ込んでしまったと思いました。

そこからはひたすら漢字を覚えることの繰り返しでした。
まるで小学1年生に戻ったかのように、新しく出てくる漢字を暗記し続けました。
その間にも、漢字検定の受験日はやってきます。
たとえダメ元であっても受験をして、受けては落ち、受けては落ちを繰り返しました。
漢字検定1級の恐ろしいところは、試験範囲の広さです。
どれだけ勉強しようとも、いざ受験になると試験問題で初め知るような漢字が出てくるのです。

幾度もあきらめようと思いましたが、ここであきらめてしまっては今までの努力が無駄になってしまうと自分を奮い立たせました。

何回目の受験かわからなくなったころ、私はついに漢字検定1級に合格しました。
自分の名前が書かれた合格証書が送られて来たときの喜びは、何にも代えがたいものでした。